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本日魚にえさをやろう1が開催されました。
自然博物館の数あるイベントのなかで、もっとも?気楽に参加できるイベントです。



まずは、骨格標本を使って、いろいろな歯や口の形、食べ物との関係などを勉強します。

「コイはのどの奥に歯があるんだよ」

というのには、みんな驚いていました。

一通り、解説したあとは、冷凍庫の見学やエサを作っているところの見学。
エイへの餌やりなどをしてから、4つのグループに分かれてエサやり開始!

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魚だけではなく、カメやカニにもエサを与えます。

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そして、メインイベントの大水槽エサやり。
1mの巨大ロウニンアジが水しぶきを上げてエサに食いつきます。

ツマグロなどのサメにエサをやれた子供たちは、
「サメが食べた!!」

と喜んでいました。

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最後は、大水槽の前からアサリを与える様子を見学。

ナルトビエイやフグの仲間などがパリパリと音を立てて食べる様子を観察しました。

短い間でしたが、いろんな生き物の普段は見られないようなアグレッシブな姿が見られて
喜んでいただけたようでした。

9月にもう一度ありますので、今回惜しくも抽選に外れてしまったかた、
この記事を見て行ってみたい!と思われた方はどしどしご応募下さい。


書庫の整理をしていたら、「有田郡生物調査報告」という文献を発見しました。
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これは、昭和13年から15年にかけて有田郡内の先生がたが出版されたものを
平成1年に有志の方が再編集、再発行した物のようです。

中には、有田郡内の魚類、植物、貝類、甲殻類、昆虫、脊椎動物などの目録や、
採集記録などが掲載されています。

魚類目録は、実に406種が掲載されており、
まだ十分な文献資料が無かったであろう時代に、素晴らしい充実ぶりです。

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残念ながら、どこでどのように調べた物かがわからないのですが、
深海性のサメであるフジクジラなどが採録されている事から底引き網の、
マグロ類やアカマンボウなどから、まぐろ延縄の漁獲物が含まれる事が伺えます。

また、別項の口脚類(シャコ類)の頁には箕島漁港ほかの漁獲物を調べた旨が
同じ著者により書かれていますので、漁港での漁獲物調査が行われたのは間違いないでしょう。

他の資料もまとめてみないとわかりませんが、現在当所で水揚げで見られる魚は
8割以上は網羅されているのではないでしょうか?

中にはウバザメやイトマキエイなど、最近は見られない種も含まれています。

また、ホトケドジョウ(ナガレホトケドジョウ)についての短報ものっており、
有田川流域での初記録についても述べてあります。

他の動物群でもカブトガニが漁獲される事、タガメやゲンゴロウが居た事など、
今となってはもう見られない、当時の有田郡の豊かな動物相が伺えます。


文中には、まとめ上げるために多くの苦労が有った事がわかる採集記や会議録も見えます。

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”発刊に際して”には
「前略)表立たぬ会合と研究調査物は今委員の手中に山積してゐる。
その努力苦心の並大抵でないこと、特に費用を要する事を一言したい。」

とあり、いつの世も変わらぬ厳しい懐事情が偲ばれます。

75年前の先生方が残した文献は、当時の地域の自然を今に残す貴重な財産です。
後の世のため、記録を残そうとされた先達の思いと、平成になり復刻してつなげようと思われた方の思い。
様々な熱い思いに大変感銘をうけ、我々ももっとがんばらねばと思いました。

さて本日、平成25年度のイベント第一弾、磯の生物観察会を開催しました。
春の大潮は、昼間に良くひくので磯観察に最適です。
近畿各地でも、同じようなイベントがこの週末行われています。

当館の磯観察は、最近は広川町の小浦海岸が定番になりつつあります。

ここの磯は、適度な広さで、砂地、磯、藻場など様々な環境があり、生き物も比較的多く
磯観察には最適です。
駐車場に車を停めて、海岸で集合してもらったのですが、担当者が最後に降りていくと
皆さん、適宜はじめちゃっています。
アグレッシブでいいですね~


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早速沖へ攻める子もいました。
沖は藻場でマメタワラなどが繁茂しています。
時々カギノテクラゲがいるので、注意が必要です。

ウチの観察会のスタイルは、はじめに大まかに説明をして、あとは皆さん自由に観察・採集してもらい、
その間をスタッフがうろうろして適宜説明するというもの。
いつものんびりまったりやっています。

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潮だまりには、アゴハゼ類の仔稚魚やホンヤドカリ、カサゴの幼魚、メジナの稚魚などが沢山いました。

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磯採集で、ひときわ目立つウミウシ類。今回もアオ、シロ、キヌハダ、クロシタナシなど何種類も見られました。

大きな怪我もなく、無事終了。
中には、将来が楽しみなディープな子もいて、良い感じでした。
これを機会に少しでも自然に興味を持つきっかけになればと、思います。

常連組さんは、ヒラムシやウロコムシ、ミクロなカニなど、普通の人が目もくれないような生物ばかりを探していました。
順調にマニアの道を歩んでいる様子がうかがえ、大変将来が心配 楽しみです。


当館には残念ながらミュージアムショップなるものがありません。
それでも、何とかお土産になるようなものを提供したいという思いから、
数年前からガチャの自販機によるオリジナル缶バッチの販売をはじめました。
*制作、運営は自然博物館友の会で行っています。

今回ももはや恒例となった特別展限定の缶バッチが登場し、大好評です。



かわいいモササウルスやアンモナイト、ツノザメのイラストの缶バッチは全7種類。
館内の自動販売機で販売中です。
価格は一個100円。どれが出るかはお楽しみ!
お土産に、ご自分用にお一ついかが?

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申し訳ありませんが、通信販売は行っておりません。ぜひ会場にお越しの上、お求め下さい!
2013.02.09 開幕!特別展
いよいよ特別展が開幕しました。
有田川町で発見されたモササウルスの化石を一挙に展示!
でも、まだまだクリーニングは途中なのです。
今回はこれまでに解った事や、クリーニングが終わった化石などを展示する
いわば、中間発表のようなもの。

とはいえ、初公開の化石も多数でかなりの見応えです。

初日の今日は、連休のおかげもあってか多くの来館者でにぎわいました。

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小さなお友達も熱心に見学。将来は化石博士?

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小原学芸員によるモササウルスのクリーニング実演も人気があります。
まだまだたくさんの化石が石の中で眠っています。
少しずつしか進まないクリーニングの様子を見ていただくと、展示してある化石にかかった時間がおわかり頂けるかと思います。
*クリーニング実演は常時しているわけではありません。また、中の人が変わる事もありますのでご了承下さい。

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こちらは、今回の目玉の1つ、産状レプリカです。
モササウルスの化石がどのように埋まっていたのかがよく判ります。
脊椎骨の一部、肋骨、右前足、下顎、脳函などが見られます。
脊椎骨は良く連結し、頭骨付近は比較的散乱しています。

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今日はたまたま、第一発見者の御前博士がご来館。新たにみつかった顎の化石や共産したアンモナイトなど、興味深そうに見ておられました。

今後も、特別展の様子を紹介できたらと思います。

特別展「発見!モササウルス」
■平成25年3月31日(日)まで
■自然博物館レクチャールームにて開催中