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古座川一枚岩
<古座川一枚岩 写真提供 早山信武氏>

皆様ご存知、古座川の一枚岩。
実はこれ、紀伊半島にあった巨大カルデラの名残なのです。
その規模は、阿蘇の巨大カルデラをはるかにしのぐ大きさ!
紀伊半島の南側三分の一程度を占める巨大なものだったようです。

カルデラ予想図

今から約1400万年前、紀伊半島南部には巨大な火山がありました。火山は噴火によりカルデラとなりました。
今となっては風化、浸食が進みカルデラの全容はわかりませんが、古座川の一枚岩や虫喰い岩、牡丹岩など名勝、奇岩が弓なりに並んでおり、カルデラの南側が偲べます。

これらの岩たちは、「古座川弧状岩脈(こざがわこじょうがんみゃく)」と呼ばれ、昨年「日本の地質百選」に選ばれました。

自然博物館では、指定一周年を記念して「幻の巨大カルデラ火山」の展示を始めました。

詳しくは自然博物館のホームページよりどうぞ!

会期 7月9日まで。


私自身、地学には詳しくないので、そんなものがあったのか!ととてもびっくりしました。
ダイナミックな地球の営みに、「地球は生きている!」という実感を持ちました。

そういう目線で見ると、第二展示室の新しくなった航空写真で弧状岩脈がはっきり認識できます。
これはなかなか面白い! 
川の成り立ち、ひいては淡水魚の分布などにもかかわりがあることですので、とても面白いですね。

異分野コミュニケーションが簡単にできる、自然博物館は職員にとってもとても面白いところです。


古座川の川からは、ガーネットなどの宝石も見つかります。
今回は、実際に見つかったガーネットを展示してあります。
とても小さいですが、きれいな赤色で透き通っています。

これは、和歌山大学のミュージアムボランティアの学生さんががんばって探し出してくれたものです。
ありがとうございました!

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