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2010.12.26
鳥の仮剥製標本を作ってみよう!
先日、県内の獣医さんから一本のメールを頂きました。
「持ち込まれ、死亡してしまった野鳥をそのまま処分するのはもったいないので
標本の作り方を教えてもらえないだろうか?」とのこと。
さて、どうしよう・・・
当館には鳥の専門家が居りません。
私も、魚の標本ならばある程度のことは判るのですが、鳥となるとちょっと・・・・
そのとき、以前鳥を持ち込んでくれた学校の先生が、大学時代に鳥を研究していて
仮剥製くらいなら、作れます。と仰っていたのを思い出しました。
そうだ!この際、簡単な仮剥製講座をしてもらい、教えてもらおう!
というか、私もやってみたい!
と言うことで、先生に連絡を取り、日程を調整して本日の講座と相成りました。
獣医さんは、段ボールいっぱいの鳥を持ってきてくださいました。
やはり、いろいろと持ち込まれるようです。
このままだと、処分しなくてはいけないとのこと・・・・
博物館的には、何とももったいない話。
きっと、あちらこちらでもったいない話があるんでしょうね・・・・
今日は、手始めにペットだったウズラを仮剥製にしました。
やはり、本で見るのとやってみるのでは大違いで、いろいろと勉強になります。
さすがは獣医さん、丁寧に剥皮されています。
そのあと、フクロウをクリーニングして獣医さんはタイムアウト。
先生は猛禽を一体仕上げられました。

フクロウのクリーニングをする獣医さん(男性)と、指導教官(女性)。
先生も、日頃からタヌキのDOR等を見る度に、「剥きたい」衝動に駆られるそうなのですが、
やはり場所や設備の問題があるようで、なかなか出来ないようです。
その気持ち、よ~く判ります。
我が家でタヌキを解体したい等といった日には・・・・(以下略
今日は久しぶりの皮むきとのことで、大変嬉しそうでした。
声のトーンや表情が輝いてました。
本当に、お好きなんですね!
大学時代に見慣れてはいましたが、20代の女性が鳥の皮を嬉々として剥がしている様子は
なかなかシュールなほほえましい光景ですね。

良い笑顔です!
簡単に仮剥製標本作成の行程を説明すると、
1)鳥のお腹側に切れ目を入れる。
2)肩の所まで、皮を剥き関節を外す。
3)頸を剥き、頸骨を外す。
4)頭をくちばし近くまで剥き、頭骨の中をクリーニング。
5)尾側も剥いていき、脚の付け根で外す。尾も外す。
6)綿を詰めて出来上がり!
こんな感じです。
教わりながらやってみると、想像していたよりはシンプルな作業でした。
皮に防腐処理とかしないのは驚きでした。

本日の成果。このまま乾燥させます。
今回は、専門知識を持った方同士の仲立ちができ、大変有意義な試みだったと思います。
きっともっと和歌山にもいろんな専門知識を持った方や、興味のある方が沢山居られるはずです。
そのような方の繋がる「場」を提供するのも地方博物館の重要な機能だと思います。
お二方とも、今後ともよろしくお願いいたします。
「持ち込まれ、死亡してしまった野鳥をそのまま処分するのはもったいないので
標本の作り方を教えてもらえないだろうか?」とのこと。
さて、どうしよう・・・
当館には鳥の専門家が居りません。
私も、魚の標本ならばある程度のことは判るのですが、鳥となるとちょっと・・・・
そのとき、以前鳥を持ち込んでくれた学校の先生が、大学時代に鳥を研究していて
仮剥製くらいなら、作れます。と仰っていたのを思い出しました。
そうだ!この際、簡単な仮剥製講座をしてもらい、教えてもらおう!
というか、私もやってみたい!
と言うことで、先生に連絡を取り、日程を調整して本日の講座と相成りました。
獣医さんは、段ボールいっぱいの鳥を持ってきてくださいました。
やはり、いろいろと持ち込まれるようです。
このままだと、処分しなくてはいけないとのこと・・・・
博物館的には、何とももったいない話。
きっと、あちらこちらでもったいない話があるんでしょうね・・・・
今日は、手始めにペットだったウズラを仮剥製にしました。
やはり、本で見るのとやってみるのでは大違いで、いろいろと勉強になります。
さすがは獣医さん、丁寧に剥皮されています。
そのあと、フクロウをクリーニングして獣医さんはタイムアウト。
先生は猛禽を一体仕上げられました。

フクロウのクリーニングをする獣医さん(男性)と、指導教官(女性)。
先生も、日頃からタヌキのDOR等を見る度に、「剥きたい」衝動に駆られるそうなのですが、
やはり場所や設備の問題があるようで、なかなか出来ないようです。
その気持ち、よ~く判ります。
我が家でタヌキを解体したい等といった日には・・・・(以下略
今日は久しぶりの皮むきとのことで、大変嬉しそうでした。
声のトーンや表情が輝いてました。
本当に、お好きなんですね!
大学時代に見慣れてはいましたが、20代の女性が鳥の皮を嬉々として剥がしている様子は
なかなか

良い笑顔です!
簡単に仮剥製標本作成の行程を説明すると、
1)鳥のお腹側に切れ目を入れる。
2)肩の所まで、皮を剥き関節を外す。
3)頸を剥き、頸骨を外す。
4)頭をくちばし近くまで剥き、頭骨の中をクリーニング。
5)尾側も剥いていき、脚の付け根で外す。尾も外す。
6)綿を詰めて出来上がり!
こんな感じです。
教わりながらやってみると、想像していたよりはシンプルな作業でした。
皮に防腐処理とかしないのは驚きでした。

本日の成果。このまま乾燥させます。
今回は、専門知識を持った方同士の仲立ちができ、大変有意義な試みだったと思います。
きっともっと和歌山にもいろんな専門知識を持った方や、興味のある方が沢山居られるはずです。
そのような方の繋がる「場」を提供するのも地方博物館の重要な機能だと思います。
お二方とも、今後ともよろしくお願いいたします。
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