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先日、県内の獣医さんから一本のメールを頂きました。

「持ち込まれ、死亡してしまった野鳥をそのまま処分するのはもったいないので
 標本の作り方を教えてもらえないだろうか?」とのこと。

さて、どうしよう・・・
当館には鳥の専門家が居りません。
私も、魚の標本ならばある程度のことは判るのですが、鳥となるとちょっと・・・・

そのとき、以前鳥を持ち込んでくれた学校の先生が、大学時代に鳥を研究していて
仮剥製くらいなら、作れます。と仰っていたのを思い出しました。

そうだ!この際、簡単な仮剥製講座をしてもらい、教えてもらおう!
というか、私もやってみたい!
と言うことで、先生に連絡を取り、日程を調整して本日の講座と相成りました。

獣医さんは、段ボールいっぱいの鳥を持ってきてくださいました。
やはり、いろいろと持ち込まれるようです。
このままだと、処分しなくてはいけないとのこと・・・・
博物館的には、何とももったいない話。

きっと、あちらこちらでもったいない話があるんでしょうね・・・・

今日は、手始めにペットだったウズラを仮剥製にしました。
やはり、本で見るのとやってみるのでは大違いで、いろいろと勉強になります。
さすがは獣医さん、丁寧に剥皮されています。

そのあと、フクロウをクリーニングして獣医さんはタイムアウト。
先生は猛禽を一体仕上げられました。

仮剥製
フクロウのクリーニングをする獣医さん(男性)と、指導教官(女性)。

先生も、日頃からタヌキのDOR等を見る度に、「剥きたい」衝動に駆られるそうなのですが、
やはり場所や設備の問題があるようで、なかなか出来ないようです。
その気持ち、よ~く判ります。
我が家でタヌキを解体したい等といった日には・・・・(以下略

今日は久しぶりの皮むきとのことで、大変嬉しそうでした。
声のトーンや表情が輝いてました。

本当に、お好きなんですね!

大学時代に見慣れてはいましたが、20代の女性が鳥の皮を嬉々として剥がしている様子は
なかなかシュールなほほえましい光景ですね。

仮剥製
良い笑顔です!

簡単に仮剥製標本作成の行程を説明すると、

1)鳥のお腹側に切れ目を入れる。
2)肩の所まで、皮を剥き関節を外す。
3)頸を剥き、頸骨を外す。
4)頭をくちばし近くまで剥き、頭骨の中をクリーニング。
5)尾側も剥いていき、脚の付け根で外す。尾も外す。
6)綿を詰めて出来上がり!

こんな感じです。
教わりながらやってみると、想像していたよりはシンプルな作業でした。
皮に防腐処理とかしないのは驚きでした。

仮剥製
本日の成果。このまま乾燥させます。

今回は、専門知識を持った方同士の仲立ちができ、大変有意義な試みだったと思います。
きっともっと和歌山にもいろんな専門知識を持った方や、興味のある方が沢山居られるはずです。

そのような方の繋がる「場」を提供するのも地方博物館の重要な機能だと思います。

お二方とも、今後ともよろしくお願いいたします。
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