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2010.12.18
■和歌山の魚■11.テンガイハタ
昨日のこと、とある漁協の方から連絡があり、
「リュウグウノツカイみたいな魚が捕れた」
とのこと。
ということで、今日は朝から漁港へGO!
漁船のクーラーボックスにどーんと入っていたのは、

テンガイハタでした。
リュウグウノツカイほどではないにせよ、珍しい魚です。
和歌山沖では底引き網でときおり混獲されます。
リュウグウノツカイと同じアカマンボウ目に属し、同属のサケガシラという魚もいますが
分類はまだハッキリしないようです。
おでこの絶壁っぷりで見分けるようなのですが、正直言って判断に困ります。
今回の個体は、そこそこテンガイハタの特徴があらわれています。
サケガシラだと、もう少し頭部背縁から吻端に掛けての傾斜が緩やかなようです。

最近、この属の標本が少しずつ集まって来ていますので、将来分類学的な再検討がなされる際には
ぜひとも活用していただきたいものです。
計測、計量後、少しだけ一般公開してDNA解析用のサンプルを取り、冷凍しました。
計量中に卵が出てきましたので、メスのようです。
そろそろ冷凍庫がいっぱいになりそうです。
とりあえず、頭部の写真を撮りためて、比較してみるのも面白いかも知れませんね。
貴重な標本を提供していただいた漁師さん、誠にありがとうございました。
また、何かありましたらよろしくお願いします!
■標本データ
テンガイハタ Trachipterus trachypterus (Gmelin)
アカマンボウ目フリソデウオ科
採集場所:和歌山県日高郡美浜町日ノ御埼沖 水深100m
採集日:17 Dec. 2010
採集方法:底引き網
全長:2032mm
湿重量:17.2kg
「リュウグウノツカイみたいな魚が捕れた」
とのこと。
ということで、今日は朝から漁港へGO!
漁船のクーラーボックスにどーんと入っていたのは、

テンガイハタでした。
リュウグウノツカイほどではないにせよ、珍しい魚です。
和歌山沖では底引き網でときおり混獲されます。
リュウグウノツカイと同じアカマンボウ目に属し、同属のサケガシラという魚もいますが
分類はまだハッキリしないようです。
おでこの絶壁っぷりで見分けるようなのですが、正直言って判断に困ります。
今回の個体は、そこそこテンガイハタの特徴があらわれています。
サケガシラだと、もう少し頭部背縁から吻端に掛けての傾斜が緩やかなようです。

最近、この属の標本が少しずつ集まって来ていますので、将来分類学的な再検討がなされる際には
ぜひとも活用していただきたいものです。
計測、計量後、少しだけ一般公開してDNA解析用のサンプルを取り、冷凍しました。
計量中に卵が出てきましたので、メスのようです。
そろそろ冷凍庫がいっぱいになりそうです。
とりあえず、頭部の写真を撮りためて、比較してみるのも面白いかも知れませんね。
貴重な標本を提供していただいた漁師さん、誠にありがとうございました。
また、何かありましたらよろしくお願いします!
■標本データ
テンガイハタ Trachipterus trachypterus (Gmelin)
アカマンボウ目フリソデウオ科
採集場所:和歌山県日高郡美浜町日ノ御埼沖 水深100m
採集日:17 Dec. 2010
採集方法:底引き網
全長:2032mm
湿重量:17.2kg
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