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2010.11.26
和歌山の魚■10.センニンフグ
今日は宿直なので、駐車場と玄関回りののぼり旗を片付けていると、車が一台停まり
「フグを見てもらえませんか?」と言われました。
どれどれ・・・とクーラーの中身を拝見すると、巨大なつぶらな瞳が入っています。
「センニンフグだ!」
この特徴的なシルエットと、長丸い目は他にありません。
時々は捕れるものの、県内ではあまり数の多いフグではありません。
「見たことがないフグなので名前が判ってよかったです。よろしければもらってください。」
ということで寄贈いただきました。

このフグ、フグ科の中でも飛び抜けて変わった形をしています。
まずは、目。

何だかフグっぽくない・・・微妙に長丸です。
そして尾鰭。・・・・フグっぽくない!

普通、フグ科の魚は扇子を半分閉じたようなカタチをしているのですが
このセンニンフグは、三日月型をしています。しかも、尾の付け根が細い!
同じLagocephalus属のサバフグの仲間なども比較的細い尾柄をしていますが、センニンフグは一番特徴的です。
ギマなどはもっとしっかりとした尾びれを持ちますが、どちらにせよ少数派。
マグロやカジキなどの尾を思い出してみてみてください。
付け根が細くて、三日月型の尾というのは、一般的に高速遊泳する魚の特徴です。
センニンフグの尾鰭もしっかりと泳いでそうな尾鰭です。
センニンフグをじっくりと観察したのは初めてだったのですが、口のカタチがかなり面白かったです。

この写真を見ると、まるでウサギの口と鼻のようですが、実は上のU字型のところが口です。
開くと、むにょ~ん。

この口で何を食べているのか気になるところです。
この個体は、DNA用のサンプルを切り出した後、標本にしました。
自然博物館では、主に和歌山県内で捕れた魚の標本を集めています。
「変わった魚を釣った」「この魚の名前が判らない」といったことがありましたら、自然博物館に寄贈いただければ、この上ない幸せです。
ご寄贈いただきましたY.Nさん、誠にありがとうございました。
■標本データ
センニンフグ Lagocephalus sceleatus
フグ目フグ科
採集場所:和歌山県日高郡印南町沖 水深30m
採集日:26 Nov. 2010
採集方法:釣り
「フグを見てもらえませんか?」と言われました。
どれどれ・・・とクーラーの中身を拝見すると、巨大なつぶらな瞳が入っています。
「センニンフグだ!」
この特徴的なシルエットと、長丸い目は他にありません。
時々は捕れるものの、県内ではあまり数の多いフグではありません。
「見たことがないフグなので名前が判ってよかったです。よろしければもらってください。」
ということで寄贈いただきました。

このフグ、フグ科の中でも飛び抜けて変わった形をしています。
まずは、目。

何だかフグっぽくない・・・微妙に長丸です。
そして尾鰭。・・・・フグっぽくない!

普通、フグ科の魚は扇子を半分閉じたようなカタチをしているのですが
このセンニンフグは、三日月型をしています。しかも、尾の付け根が細い!
同じLagocephalus属のサバフグの仲間なども比較的細い尾柄をしていますが、センニンフグは一番特徴的です。
ギマなどはもっとしっかりとした尾びれを持ちますが、どちらにせよ少数派。
マグロやカジキなどの尾を思い出してみてみてください。
付け根が細くて、三日月型の尾というのは、一般的に高速遊泳する魚の特徴です。
センニンフグの尾鰭もしっかりと泳いでそうな尾鰭です。
センニンフグをじっくりと観察したのは初めてだったのですが、口のカタチがかなり面白かったです。

この写真を見ると、まるでウサギの口と鼻のようですが、実は上のU字型のところが口です。
開くと、むにょ~ん。

この口で何を食べているのか気になるところです。
この個体は、DNA用のサンプルを切り出した後、標本にしました。
自然博物館では、主に和歌山県内で捕れた魚の標本を集めています。
「変わった魚を釣った」「この魚の名前が判らない」といったことがありましたら、自然博物館に寄贈いただければ、この上ない幸せです。
ご寄贈いただきましたY.Nさん、誠にありがとうございました。
■標本データ
センニンフグ Lagocephalus sceleatus
フグ目フグ科
採集場所:和歌山県日高郡印南町沖 水深30m
採集日:26 Nov. 2010
採集方法:釣り
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