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いつもいろんな生物を提供してくださる漁師さんから、ワイルド(天然)のスギちゃんを頂きました。
この魚は別名「黒カンパチ」などと呼ばれ、沖縄や台湾などで養殖されていますので、食用にブリード(養殖)ものが出回っていますが、これは和歌山県沖のはえ縄で釣り上げられた、正真正銘の天然スギです。
かなり美味しい魚です。


スギはスズキ目スギ科に属する魚で、見た目はコバンザメに似ています。
日本産魚名大辞典によると、和歌山の日高町阿尾では「コバンザメノコバンノトレタウオ」という、何ともそのまんまの名前で呼ばれているそうです。
残念ながら、私はその名前で呼ばれているのは聞いた事がありません。
科こそ違いますが、コバンザメと近い種類で、大型のエイや魚に寄り添って泳ぐなど、習性も似ています。

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私は受け取りに行けず、平嶋学芸員と松野学芸員が4tトラックで受け取りに。
8kgあるとかで、なかなかのサイズです。

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大水槽に入れると、早速ホシエイの背中に乗っかって元気に泳いでいました。
トラックの荷台ではかなり大きく見えましたが、大水槽ではさほど大きく見えないのは仕方がない。
あとは、スギのつきまとい行為に、エイが嫌にならないかが心配です。

大水槽へは特製の魚運びバックで運んだのですが、海水がこぼれてしまい、松野学芸員のズボンが水浸しになってしまいまいた。
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今日一番ワイルドだったのは、松野学芸員です!