2012.10.16
レッドデータブック改訂版が出来ました。
以前より改訂作業を進めていた和歌山県レッドデータブック改訂版ができました。
当館の学芸員、元学芸員も数名執筆者になっております。
常に見直しを進めないと行けないものですので、また次回の改訂を見据えて、日頃から
情報収集に努めたいと思います。
和歌山県のHPからpdfでDL出来るほか、冊子板も販売しているそうです。
おそらく、そんなにたくさんは刷ってないと思いますので、冊子で欲しい方はお早めに!
詳しくはこちらから。
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/032000/032500/reddate2012/index.html

当館の学芸員、元学芸員も数名執筆者になっております。
常に見直しを進めないと行けないものですので、また次回の改訂を見据えて、日頃から
情報収集に努めたいと思います。
和歌山県のHPからpdfでDL出来るほか、冊子板も販売しているそうです。
おそらく、そんなにたくさんは刷ってないと思いますので、冊子で欲しい方はお早めに!
詳しくはこちらから。
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/032000/032500/reddate2012/index.html

2010.08.12
小学生が発見!和歌山初のカニ化石。その名も「ニッポノポン」
告知系の書き込みばかりで申し訳ない!
つい、ツイッターで書き込んでしまうので、ブログの更新が滞りがちです。
さて、小さな化石ですが貴重な化石が見つかりました。
白亜紀の甲殻類というだけで結構貴重なものですが、これはまだ群馬県、徳島県でしか発見されていなかったカニの化石です。ということで、世界で3カ所めの発見ということになります。
その名もニッポノポン・ハセガワイ
一度聞いたら忘れられないインパクトがある名前ですね。

カイカムリの仲間で、現在は絶滅している種類です。
化石採集イベントに参加した小学生が発見し、自然博物館に寄贈してくれました。
ありがとうございます!
現在、特別展会場にて展示中です。
9月以降、特別展が終了したあとは第2展示室にて常設展示されます。
かなり小さな化石ですので、お見逃し無く!
詳しくはこちらから
つい、ツイッターで書き込んでしまうので、ブログの更新が滞りがちです。
さて、小さな化石ですが貴重な化石が見つかりました。
白亜紀の甲殻類というだけで結構貴重なものですが、これはまだ群馬県、徳島県でしか発見されていなかったカニの化石です。ということで、世界で3カ所めの発見ということになります。
その名もニッポノポン・ハセガワイ
一度聞いたら忘れられないインパクトがある名前ですね。

カイカムリの仲間で、現在は絶滅している種類です。
化石採集イベントに参加した小学生が発見し、自然博物館に寄贈してくれました。
ありがとうございます!
現在、特別展会場にて展示中です。
9月以降、特別展が終了したあとは第2展示室にて常設展示されます。
かなり小さな化石ですので、お見逃し無く!
詳しくはこちらから
2010.04.29
スナヤツメ貴志川から16年ぶりに発見!
貴志川から16年ぶりに発見されたスナヤツメを展示しています。

スナヤツメはヤツメウナギの仲間。眼は1対ですが、えら穴が7対あり8対の眼があるように見えるため「八つ眼」と呼ばれます。

この個体は、幼生のためまだ眼がハッキリわかりません。
この時期を「アンモシーテス幼生」と言います。
先日紹介したウナギの仲間の幼生は「レプトケパルス幼生」
ウナギと名前がついているのに、ウナギの仲間とはだいぶ違っている!と思われた方、正解です。
「ちっちゃい頃似ている子たちは親戚」という法則から言うと
(今思いつきでつくった法則、「個体発生は系統発生を繰り返す」という法則の拡大解釈?)
その通りで、ヤツメウナギの仲間は顎(あご)を持たない原始的な魚でウナギとはかなり遠い関係です。
かなり乱暴に言うと、「顎があるか、顎がないか」という所だけに注目すると
ヤツメウナギの仲間とウナギよりも、私たち人間とウナギのほうが近い関係と言うことになります。
遠い昔、まだ顎を持っていなかった太古の魚類はエラの骨(鰓弓)から顎を作り出しました。
(もちろん、作ろう!と思って作ったわけではないですが)
それ以前の古い形質を今に遺す、貴重な魚をGWにぜひご覧ください。

スナヤツメはヤツメウナギの仲間。眼は1対ですが、えら穴が7対あり8対の眼があるように見えるため「八つ眼」と呼ばれます。

この個体は、幼生のためまだ眼がハッキリわかりません。
この時期を「アンモシーテス幼生」と言います。
先日紹介したウナギの仲間の幼生は「レプトケパルス幼生」
ウナギと名前がついているのに、ウナギの仲間とはだいぶ違っている!と思われた方、正解です。
「ちっちゃい頃似ている子たちは親戚」という法則から言うと
(今思いつきでつくった法則、「個体発生は系統発生を繰り返す」という法則の拡大解釈?)
その通りで、ヤツメウナギの仲間は顎(あご)を持たない原始的な魚でウナギとはかなり遠い関係です。
かなり乱暴に言うと、「顎があるか、顎がないか」という所だけに注目すると
ヤツメウナギの仲間とウナギよりも、私たち人間とウナギのほうが近い関係と言うことになります。
遠い昔、まだ顎を持っていなかった太古の魚類はエラの骨(鰓弓)から顎を作り出しました。
(もちろん、作ろう!と思って作ったわけではないですが)
それ以前の古い形質を今に遺す、貴重な魚をGWにぜひご覧ください。
2010.04.24
幻の巨大カルデラ火山!

<古座川一枚岩 写真提供 早山信武氏>
皆様ご存知、古座川の一枚岩。
実はこれ、紀伊半島にあった巨大カルデラの名残なのです。
その規模は、阿蘇の巨大カルデラをはるかにしのぐ大きさ!
紀伊半島の南側三分の一程度を占める巨大なものだったようです。

今から約1400万年前、紀伊半島南部には巨大な火山がありました。火山は噴火によりカルデラとなりました。
今となっては風化、浸食が進みカルデラの全容はわかりませんが、古座川の一枚岩や虫喰い岩、牡丹岩など名勝、奇岩が弓なりに並んでおり、カルデラの南側が偲べます。
これらの岩たちは、「古座川弧状岩脈(こざがわこじょうがんみゃく)」と呼ばれ、昨年「日本の地質百選」に選ばれました。
自然博物館では、指定一周年を記念して「幻の巨大カルデラ火山」の展示を始めました。
詳しくは自然博物館のホームページよりどうぞ!
会期 7月9日まで。
私自身、地学には詳しくないので、そんなものがあったのか!ととてもびっくりしました。
ダイナミックな地球の営みに、「地球は生きている!」という実感を持ちました。
そういう目線で見ると、第二展示室の新しくなった航空写真で弧状岩脈がはっきり認識できます。
これはなかなか面白い!
川の成り立ち、ひいては淡水魚の分布などにもかかわりがあることですので、とても面白いですね。
異分野コミュニケーションが簡単にできる、自然博物館は職員にとってもとても面白いところです。
古座川の川からは、ガーネットなどの宝石も見つかります。
今回は、実際に見つかったガーネットを展示してあります。
とても小さいですが、きれいな赤色で透き通っています。
これは、和歌山大学のミュージアムボランティアの学生さんががんばって探し出してくれたものです。
ありがとうございました!
2010.04.24
マンボウ死亡
マンボウ、残念ながら死亡してしまいました。
日曜日に見に行こう!GWに見に行こう!
と思っておられた方、ごめんなさい。
今日の午後来られたSパパさん、タッチの差でごめんなさい。
死亡したマンボウは、冷凍されております。
日を改めて解剖し、死因がわからないか調べてみます。
合掌
昨日は、元気に泳いでおり餌も食べました。
今朝は、機嫌よく泳いでいました。
昼ごろ、それまで底近くを泳いでいたのに、水面近くを泳ぐようになりました。
2時ごろ、私が潜って餌を与えようとしたときに、水槽の右側水面近くの壁に引っかかっていました。
外してみたものの、どことなく落ち着きがないような感じがします。昨日とはまったく様子が違います。
しばらく観察しましたが、餌を与えられる状況ではないと判断し水槽からあがりました。
水槽からあがると、あまり様子が良くありません。
「明日の朝ごろには死んでしまうかも・・・・」といやな予感がしました。
シャワーを浴びて、しばらくすると
「マンボウが水槽の底で動かない!」という連絡がありました。
あわてて駆けつけると、体色が白っぽくなり辛うじて呼吸をしている様子・・・・
「もう駄目だな・・・」
と、直感しました。
しばらく観察して、完全に回復の見込みがないのを確認し、水槽から引き上げてもらいました。
もらいました、というのは、私は「マンボウの展示が終わった」旨の張り紙とツイッターへの書き込み、ホームページの更新を一刻も早くに行わないといけなかったからです。
折りしも、知人のマンボウ専門家に飼い方のコツをメールで問い合わせた矢先の出来事。
先ほどメールを確認すると、丁寧な返信がありました。
マンボウへの愛にあふれるメールが、今の私にはとても切なかったです。
少しだけですが、マンボウ飼育経験値が上がった自然博物館若手(?)職員。
この経験を次回のチャンスに活かせたら!と思います。
追伸
マンボウを初めて触って思ったこと。
「意外と硬くて ざらざらしている」
日曜日に見に行こう!GWに見に行こう!
と思っておられた方、ごめんなさい。
今日の午後来られたSパパさん、タッチの差でごめんなさい。
死亡したマンボウは、冷凍されております。
日を改めて解剖し、死因がわからないか調べてみます。
合掌
昨日は、元気に泳いでおり餌も食べました。
今朝は、機嫌よく泳いでいました。
昼ごろ、それまで底近くを泳いでいたのに、水面近くを泳ぐようになりました。
2時ごろ、私が潜って餌を与えようとしたときに、水槽の右側水面近くの壁に引っかかっていました。
外してみたものの、どことなく落ち着きがないような感じがします。昨日とはまったく様子が違います。
しばらく観察しましたが、餌を与えられる状況ではないと判断し水槽からあがりました。
水槽からあがると、あまり様子が良くありません。
「明日の朝ごろには死んでしまうかも・・・・」といやな予感がしました。
シャワーを浴びて、しばらくすると
「マンボウが水槽の底で動かない!」という連絡がありました。
あわてて駆けつけると、体色が白っぽくなり辛うじて呼吸をしている様子・・・・
「もう駄目だな・・・」
と、直感しました。
しばらく観察して、完全に回復の見込みがないのを確認し、水槽から引き上げてもらいました。
もらいました、というのは、私は「マンボウの展示が終わった」旨の張り紙とツイッターへの書き込み、ホームページの更新を一刻も早くに行わないといけなかったからです。
折りしも、知人のマンボウ専門家に飼い方のコツをメールで問い合わせた矢先の出来事。
先ほどメールを確認すると、丁寧な返信がありました。
マンボウへの愛にあふれるメールが、今の私にはとても切なかったです。
少しだけですが、マンボウ飼育経験値が上がった自然博物館若手(?)職員。
この経験を次回のチャンスに活かせたら!と思います。
追伸
マンボウを初めて触って思ったこと。
「意外と硬くて ざらざらしている」